第3回奥三河若手起業家プレゼン大会

昨夜、帰宅が遅くなって少々寝不足。

週末は、相変わらずの行事目白押し!
どこかで休養を取らないと…と思いつつも、出かけてしまいます。

朝、都合の付く団員で、消防詰所集合。

先日の大掃除で出た、消防器具などで老朽化した物品。
それらを、集合した団員の軽トラ4台に分けて積込作業。

中には、恐ろしく年代を経て、朽ちかけているものもあります。
整理整頓は大切です。

積み込んだ不要物品を、役場に設置されている廃棄コンテナへ投入。

手がかじかむ中、お疲れさまでしたっ!
続いて、先日の消火器配布続編。

自宅不在等で渡せなかったお宅へ、再度訪問です。
今回で、ほぼ全て配布完了!
乾燥する季節に入ります。くれぐれも、火の元にはご用心を…。

午前中の消防団活動が終わったところで、軽トラ走らせ新城市へ。
向かった先は、三河大野の鳳来館。

今年で3回目を数える、奥三河若手起業家プレゼン大会です。

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1回目から、聴衆として参加しています。
様々な分野でがんばっておられる人たちと、ネットワークが繋がる面白い場所。

いつも、他の予定とバッティングしないかヒヤヒヤしていますが、
今年もバッティングせず!ホッとしながら出席。
会場では、主宰の安形君を始め、知人がたくさんいてアットホーム。

それでいて、また新たな出会いも…期待できます!
今回、プレゼン審査員になっている方のおひとり、大学時代からずーっと気になっていた御方。

審査員の名前を見て、ビックリしました。ようやく出会える!
面識はありませんが、今日、是非とも面識を作りたい!そんな野望を抱きながら。

 

まずは衆議院議員の今枝宗一郎先生からご挨拶。
先日の、坂宇場花祭りでも「テーホヘッ!」と囃してらっしゃいました。

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毎年、できる限り全ての花祭りを巡り、必ず、消防団夜警にも顔を出してくれます。

「ここまで伴走型で進めている起業家のプレゼン大会は、 全国見ても珍しい取り組み。」

「地域を大切に守っていこうとする若者たちに応援を。」

人に思いを伝える職業、スペシャリストである衆議院議員という職務。
さすがのプレゼン能力!

このプレゼン大会の特徴は、伴走型であること。
プレゼンターは、必ずしもプレゼン経験のある人ではありません。

よって、プレゼンターひとりにつき、必ずひとり、経験あるサポーターが付きます。
サポーターと共に、二人三脚でプレゼンを作り上げていく。
それが希有な存在。

続いて、プレゼン大会を主催する鳳来館の安形君からご挨拶。

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「農業と人を通じながら、地域を元気にしていきたい。」

という思いを持って新城市へUターンしてきた彼。
彼自身が起業家。

事業を立ち上げ、自営業で生業を営む
自営業の方というのは、本当に尊敬し、そして憧れです。

自分の手、頭を使って生活するための糧を稼ぎ出す行為。
自分がやらねば、他に誰かやってくれるものではありません。

会場の笑いを誘うという、プレゼンターとしては大切な能力を発揮しながら、
空気を暖めてくれる挨拶をさりげない彼です。

 

そして、第1回、初回のプレゼン大会でグランプリを取った、
奥三河地域雇用創造協議会実践支援員農家民泊担当の東栄町金城さんが登壇。

あれから2年が経ち、事業進捗も含めた近況報告。

彼女は、東栄町の築180年の古民家を借り、農家民泊「danon」を運営して活躍中。

自らがこのプレゼン大会を通してdanon事業を立ち上げていったストーリー。

コンセプトは

「奥三河で暮らすように遊ぶ」

前年比1.6倍の集客を達し、宿泊のみならず、体験することに重心を。
干し柿作りや味噌造りなど地元の方を巻き込んで。

地域のやる気も高められている。

宿にいると、面白い人が訪ねてくる。
宿に居ながらにして、旅をしている気分に慣れる場所。

第3回目を数える本プレゼン大会は、コンペティションでもあり、
ルールに則って、それぞれのプレゼンターが腕を競います。

今回のプレゼンターは3名。

審査員3名には、それぞれ3票が割り当てられており、
会場の参加者には、ひとり1票が割り当てられている。

3人のプレゼンを全て聞いた人だけが投票できる。

プレゼン時間は10分間。

トップバッターの永田さんは、33歳の建築家で、都市部から設楽町三都橋に移住。
家と地域の物語を伝える「聞き語りの家守」と題して。

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空き家は地域になじむ景観。
今までの暮らしに無かった人と人との繋がりが田舎にある。

「家守」というビジネスが今、奥三河で生きるのではないか。

空き家管理ビジネス。

遠方に住んでいる空き家管理者が管理に要する経費を算出し、
それよりリーズナブルに管理してくれる「家守」がいればビジネスになるのでは。

まずは家守する物件を探していきたい。
是非、情報提供を。

続いて、審査員からの質疑、講評。

仕事が無い=仕事をパッケージ化して提示してくれる場所が無い
というのが、田舎から都会へ出て行く流れの原動力。
田舎には、仕事がある。
それを実感させてくれるプレゼン。

本業とのバランスをどう取っていくのか。本業と新規ビジネスのバランスは大切。
自分1人ではなく、地域の力を借りたり仲間を集めたりする方法もある。

移住は大きな決断が必要。決定打をどう作るか?
→移住者の具体的なニーズを知り、合うものを地域で探し当て、提供できないか。

休憩をはさんで、2人目のプレゼンター!

「名古屋コーチンで新しい養鶏のカタチ作り」

豊川市から移住し、東栄町で養鶏業を営む森田さん。

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名古屋コーチンに対するこだわり。
コーチンブランドで出すためには厳しい基準がある。

成長段階における給餌方法に個性を出すことで、肉質に差が出る。

すなわち、歯ごたえのあるヘルシーな肉質、
アスリートコーチンを作り出している。

生産者として感じている不満は、誰がどんな場所で食べているのかが分からないこと。
生産者と消費者の繋がりが無い。

育てた名古屋コーチンを食べている人の顔が見たい。

地元で精肉できる体制づくり、東栄町内の様々な事業との連携を目指したい。

農場の一角に、体験スペースを作り出す。
お客様が農場で楽しむことができる場所を。

その名も、東栄コーチン工房。

具体的には、スモークづくりやバーベキューなど、体験プランを提示する。
平成31年のランディングを目指して。

続いて、審査員からの質疑、講評。

お客さん視点で、東栄町にこの事業がある良さを教えて欲しい。
やりたいこと視点は充分プレゼンされていたので、お客様視点を是非考えてもらえれば。

副業でビジネスを始める人たちに共通することであるが、
本業で食っていく覚悟がなければビジネスは成り立たない。
本業でなければ、いつでも止めることができるから。

ただ、新しい事業は常に妄想から始まる。
東栄町内に応援者がいる、情報を常にアップデートし、
夢を発信し続けることを忘れないように。

3人目のプレゼンターは名古屋市出身で東栄町地域おこし協力隊の角さん。
今年の4月から東栄町に移住。

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タイトルは、「癒やしのハーブ農園at東栄町」。

ハーブの調合により、薬として身体に影響を与える。
調合の魔女に出会ったことが、ハーブに興味を持つことになったきっかけ。

忙しく働く現代女性をハーブで癒やしたい。

東栄町川角地区に27aのハーブ農園を。
地域の手助けをたくさん頂きながら進めている。

先ほどのプレゼン同様、「naori(なおり)」など、東栄町内の他事業と連携を考えている。

商品としても、ハーブティータイムセットやハーブ風呂セットなどのセット商品や、
単品でもラインナップを揃えたいと考える。

協力隊任期終了後の平成31年における自立を目指している。

コンテストに応募して、東栄町ハーブを周知する。
東栄町の子どもたち向けハーブ教室。
ふるさと納税の返礼品採用を目指すなど。

協力隊期間中にやりたい。

審査員からの質疑、講評。

ハーブの取扱いは非常に難しい。
食っていくモデルにするためには、ハーブは市場が小さい。
多くの人にハーブを使ってもらうには、広いボリュームの層にリーチして、
繰り返し買ってもらえるような仕組みにしなければならない。

育てやすくて商品化しやすいので、どこでも作ることができる。
マーケティングが大切。

対象としている忙しい女性は、体験しに来る暇が無い。どうする?
やっている本人は見てもらえていると思っていても、実際は誰も見ていない。

発信し続けることを忘れないように。

どんな力添えがあったら良いか?欲しいか?
→小規模農家として生活してる人の声を聞いてみたい。

地域おこし協力隊の2年間はあっという間。
その期間で何をするべきか、何を潰すべきで、積み上げるべきか。
ロードマップを示す必要がある。

一緒にロードマップを描ける仲間、応援団を見つけることが第一歩。

そして…優勝を射止めたのは…

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トップバッターの永田さん!
はにかみながら、花束を受け取られ。

今回の審査ポイントとなったのは、「事業をやりきる覚悟をどれくらい持っているか」。

事業で飯を食っていく覚悟。
これは起業する上で必要不可欠なこと。

以下、私見ですが…

起業じゃなくても、誰しもが自分の仕事には覚悟を持っています。
組織に属していようがいまいが、仕事に覚悟が無い人間は大成しない。

組織に属す人間も、起業家精神が必要です。
公務員なんて特に!!
人のためにという分かりやすい指標を持って仕事してんだから、
自分がケツ持って仕事しなくてどうすんの?って思います。

審査員の方々からは、厳しいご意見がたくさんありましたが、
それに対する受け答えに、迷いがどれほど生じるか。

まるで、就職活動の企業面接のようであります。

就活中、おいらも、圧迫面接をたくさん受けました。
就職活動というのは、自分を営業する活動。

事業資金を得るために、事業家が融資のためのプレゼンをするのと同じ。

すなわち、厳しいご意見は、必要なことです。

話は戻って…。

その審査員3名のうち、おひとりは…

特定非営利活動法人ギガスター 理事長 間瀬康文さん。

GIGASTAR®(ギガスター)

GIGASTAR®(ギガスター)(*1)は、天体望遠鏡で観察するとキラキラと輝く精細な星々がどんどん見えてくる、そんな本格的な星空観察体験を提供できる、世界初の星空再現装置(*2)です。

その実現のために、我々は、ドームやスクリーン壁面に直接「星」を形成する独自の星空再現技術(*1)を開発しました。この独自技術により、眩いほどに輝くシリウス(-1.6等星)から、大望遠鏡でないと捉えられない超微光星(約21等星)まで、明るさで言えば10億倍のダイナミックレンジの星々を、天体望遠鏡で観察しても点で見える、わずか直径0.3mmの高精細な星像で、その星固有の色で再現することが可能になりました。

おいらが所属していた名古屋大学天体研究会の大先輩!!
天研メーリングリストでのご発言を昔から見ていて、絶対に会いたい!方でした。

大会が終わって、懇親会が始まるまでの時間。

間瀬さんに突撃!!

ちょうど、茶臼山高原のカフェてんくう女番長…もとい、店長さんもいたので、
一緒に間瀬さんのもとへ。

初めてお話しするにもかかわらず、大変気さくな方で、
次から次へと星空と地域活性化を結びつけたアイディアが湧出する!!!

天体研究会=技術系が多い…の御多分に洩れず。

根っからの技術屋さんで、目を見張るような製品を作り続けられています。
もちろん、仕事とは別に、プライベートの時間を使って。それがスゴイ。

間瀬さんといえば、ギガスターですが、コンシューマ向けにも…

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ギガスタースカイ。

実際に手に取ってみるのは初めてです。

「ちょっと、部屋を暗くしてみて~」

暗くしたとたん、この手のひらに映し出される小宇宙。

す…すごい!!
星座早見盤が星空になっとる!!

それも、レベルが違うんです。

単に星の場所に穴を開けてバックライトで光っているわけじゃありません。

恐るべき事に…6等星まで光っているんです。
信じられない。

どうやって…どうやって作ったの!?

ヒントは、多層構造。

星空だけ捉えるならば、日本全国、どこで見ても同じ星空(星の配列)です。
そこにどうやって地域性を持たせて、観望する人を地域に向けて動かすのか。

星空観察に地域特性を持たせる。

地域特性を持たせた星空ガイド、それはまさに観光ガイドのようなイメージ。
そのネタは…

またのお楽しみ♪

そもそも、プラネタリウムをそのまま宇宙にしてしまおうという発想が面白い!
いずれは、プラネタリウムの中で望遠鏡を使って星空を観察する日が…

天気に左右されない、天文観察ができるって、パラダイムシフト。

UZ先生にも繋がり、改めて、天文屋は知り合い同士が多いと思うと共に、
それがまだまだ市場が小さいということなのかなぁ~と思ったり。

市場開拓の可能性は、未知数です。

懇親会が始まるギリギリまで。
間瀬さん、有り難う御座いました!

懇親会に出たいのは山々ですが、
明日はまた、朝7時に新城市内までこにゃならんので帰ります。

今日得た豊富な情報を頭の中で整理しながら、帰着。

すると…

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娘さん、生まれて初めて(たぶん)の断髪式スタート!

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前髪を少しだけ…ですが、ばあばに整えてもらってご満悦です。

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どお?
可愛くなったでしょ?

カメラ目線が娘の心の内を物語っているようです。

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