県境域のチームワークで道路資料作成・ポンプ点検

愛知県と長野県の県境。
そこに位置する5町村で構成する県境域の協議会団体。

協議会には様々な部会があり、
住民交流のスポーツ部会や地域振興の部会、
そして、道路要望活動を一緒に行う部会などあります。

今回は、おいらたちも仕事で関わる道路の部会で、
道路改良などの要望を国や県に上げるための要望書づくりを、
県境の町村担当者が集まって協業で仕上げます。

丹精込めて作る要望書には、特注の県境域マップが付属しており、
白地図のマップに対して改良要望する路線を色塗りする手作り品です。
まさに、丹精込めて、道路改良事業着手の願いを込めて。

人海戦術になるため、豊根村も、課のメンバー過半数が出動です。
課のメンバーどころか、副村長も動員です。

会場は天龍村。

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学校のプール、周辺に植えられた木々から、リゾート地のような雰囲気を感じます。

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天龍村への外部からのアクセス経路は大きく分けて4つ。
そのうち2つが土砂崩れによって不通状態です。
県境域町村は、いずれもアクセス道路が限られるため、
孤立リスクを抱えながら生活しています。

道路の担当をやっていると感じますが、
路線数が限られていると、通行止に対して地域から非常にシビアな視線があります。
もちろん、通行止の多くは改良してくれる工事によるものなのですが、
例えば、自分の家の前の道路が通行止で通れなくなったら結構焦りますよね。

自分のこととして考えれば、至極当然のこと。

通行止が集落や村落単位で発生する「リスク」があるわけです。

その道路が改良されることを願う活動はイコール、住民生活を守るための活動。
孤立の恐怖を減少させるための活動です。
早くやらないと、どんどん人口減っちゃいます。

昼食を挟んで地図作成が完了すると、仕上げに製本作業。

夕刻、無事に作業が完了し、今回作成した要望書を用いて、
首長さんたちによる要望活動が東京、名古屋、長野にて今後複数回予定されます。

チーム豊根メンバーは、せっかくここまで来たので、
近年著しく道路改良工事が進められている国道152号、
これすなわち、三遠南信自動車道の現道活用区間の視察を実施。

天龍村から飯田市南信濃、飯田市上村を経由。

今までのR152とは見違えるような変身を遂げた竣工区間を確認。

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トンネル、バンバン開きまくり。

道路の線形も、抜群。

こちらは、浜松、青崩峠方面。

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工事完了区間は、このあたりまで。
この先、浜松方面の青崩峠へ続きます。

現道活用区間だけあって、 浜松から鳳来峡IC区間の規格には及びません。

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三遠南信自動車道としては初期の頃に竣工を迎えた矢筈トンネルを通り、
飯田市内経由で村まで戻ります。

飯田市から矢筈トンネル経由の飯田市上村は、
大学生時代に何度も訪れた懐かしい経路です。

村に戻り、今夜は消防団のポンプ点検です。
戻り時刻的に、ポンプ点検作業は既に完了しているため、
夕食会からの参加になりました。

今夜もまた、午前0時すぎまで、
村の将来、道路のこと、子育て、子どもの中学校卒業後の進路のことなどなど。

特に、豊根村から高校進学は、親にとって大きな決断。

数多くの意見交換が繰り広げられました。

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