代理の代理の代理?くらいで、
名古屋大学で開催される道路メンテナンスセミナーへ。
定員300名のはずが、450名にもふくれあがり!!
サテライト会場まで構築される盛況ぶり。
久しぶりのIB情報館。
中部地方の道路を管轄するトップの皆様のお話を、
じっくり!
休憩無しの2時間半コースで聴講して参りました。
内容は…マスコミさんの報道に任せるとしまして…。
配付された資料の中に、興味深い副読冊子が入っていました。
そこに書いてあるデータが面白い。
日本の国土において、人が住めない山地などの林野や湖沼を除いた、
人が利用できる面積(可住地面積)は、
日本:32.3%
アメリカ:66.9%
イギリス:88.2%
フランス:71.7%
ドイツ:68.2%
日本がダントツで少なく、いかに急峻な山々が国土の大半を占めているかがわかります。
そこに全国的な道路網を敷くとなると、どうしても必要になってくるのが、
橋梁やトンネル。
ということは…
道路の延長に対する橋梁やトンネルが占める割合も多いわけです。
数値にすると…
日本:33.4%
アメリカ:7.0%
フランス:4.2%
ドイツ:10.0%
これもまた、日本がダントツで大きい!
このデータは高速道路のものですが、
日本の高速道路、その3割が橋梁やトンネルなんですね。
そりゃ、単位距離あたりの建設コストが高いのも頷けます。
そして、日本に存在する橋梁のうち、8割近くは市町村が管理する橋。
んでもって、橋梁やトンネルを弱らせる天敵が…
雨です。
道路構造物の寿命を縮めるのは、雨!!
コンクリートを溶かしたり、鉄鋼を錆びさせたり。
あいにく…日本の降水量ってのも、世界平均の2倍。
道路構造物のメンテナンス、維持管理にもコストがかさみます。
道路を作るには悪条件ばかりが重なる国土ですが、
そこは土木業界が蓄積した日本的メソッド、技術力がカバー。
走り心地の良い道路が作られているわけです。
そして、道路構造物をいかにして長寿命化させるか。
これが近年、この業界のトピックスです。
国土をつなぐ橋と道-国土交通省中部地方整備局(協力:中日新聞社)
日本の国土と道路に関するデータや、
過去の災害もまとめられています。
橋の種類も、中部圏内にある橋梁を例にとって、
易しく解説されていて、オススメです☆