上司と議論して深く共感した案件。
日本では1票の格差が議論になり、
選挙区毎に1票に対する「重み」が等しくなるよう、
人口密度の低い地域ほど、議員1人あたりが広い面積の選挙区になっていく。
一方で、都市部は過疎地域より議員1人当たりの面積が少なく。
既にこれが現状で、頭数、人数による1票の格差是正が更に進むほど、
より一層、ひとつの選挙区でカバーする面積が増加する。
この状況は、国土に対する1票の格差が拡大することに等しい。
人数による1票の格差はしょっちゅう議論になるのに、
国土保全の観点から考えた、面積に対する統治、
面積に対する1票の格差は議論にならない不思議。
国土保全のために管轄する範囲が、
議員さんによっては、大きく異なってきて、
国土の中でも政策の枠の外になってしまうような範囲が出てくることが問題。
いや、既にそうなっていて、
人口密度の低い地域は、人数に対する1票の格差が是正されるほど、
国土保全に対する予算付けがおろそかになってしまうのではないかと。
都市と地方(田舎)といえば…
中国の都市戸籍と農村戸籍。
中国政府がとうとう改革に着手、中国が抱える爆弾「戸籍問題」って何? | THE PAGE(ザ・ページ)
中国は革命で出来た国であり、建国当初はたいへん貧しい状況でした。圧倒的多数を占める貧しい農民を土地に縛り付け、革命政権に対する不満を表面化させないために導入されたのがこの戸籍制度です。
中国では、出身地によって戸籍が決まっており、
農村部で生まれると、農村戸籍、そして都市部に出ることは不可能とされていた。
国の経済は都市部によって決定され、貧富の格差が広がる。
意地悪く考えると、1票の格差を是正するということは、
田舎の不満を政治に表面化させないという結果をもたらす可能性も。
ご先祖様から続く土地を守るため…と、不便であろうと田舎に
自ら縛り付いている我々は、その土地を管理しているともいえる。
ある意味、都市戸籍と農村戸籍に似ているのかも知れません。
日本は住居の自由が憲法で保障されているので、
どこに引っ越そうが自由というのが大きな違いですが。
人数が多い=票数が多い都市部の意見が反映される政治の仕組みだと、
都市部の方が住みやすくなって、都市部への人口集中が加速する。
長々と書きましたが、要するに、
1票の重みは人数を踏まえるのもモチロンですが、国土保全の観点からは
そこに「面積」の係数をかけるなど、ある程度の補正が必要ということ。
人が住んでいなくても、国土保全が可能ならば、そうではないですが。
先日の情報交換会でも、同じことが議論になっていました。
よって、全く有り得ない議論では無いはず!
そう思う人は少なからず居るんですが…
そのあたり、世間に知られる、ひとつの意見になると良いのですが。
議論が進みますことを願います。
そして、今夜は消防団の打合会。
操法訓練会や北設楽郡の連合訓練会など、様々な議題について。
こうした消防団活動が山深いこの地にあることも、重要。
都市部の方がハイキングで山に登って遭難した人を捜すためには、
土地勘のある組織力が重要。それすなわち、消防団。
山火事が起きたときに消火活動を行うのに組織力も必要です。
団員数、どんどん減少しております。
豊根村に住んでいる40歳までの若者は、
消防団活動は暗黙の了解で、ほぼ必須。
そうじゃないと、組織が成り立ちません。
今回の、操法訓練会選手を決めるのも…大変。
私の同級生は18人いて、豊根村に戻っているのは2人だけ。
その状況で…果たして、1票を面積無視で平等化していいのか。
皆さんは、どう思われるでしょうか。
白熱した議論は冷めやらず、消防詰所で日付が変わって、解散となりました。