公共土木災害の査定に立ち会った

愛車の査定、予算の査定、人事の査定。

「査定(さてい)」という言葉は至る所で使われますが、
こと、行政においても数多く使われる言葉のひとつ。

オンライン辞書をひくと、

[名](スル)金額・等級・合否などを調査したうえで決定すること。「税額を査定する」「勤務態度を査定する」
出典:デジタル大辞泉(小学館)

調査され、その結果によって何かが決められること。

以前、公共土木災害のことをブログに書いたことがありましたが、
災害から復旧する事務工程を学びに岡崎へ – kenta’s page ~未知は近きにあり~
実際に村内で実施され、その場に立ち会うのは初めての経験。

説明会やら解説書やらで、いざという時のために
知識だけは仕入れておいていましたが、やはり現場は違う!

査定される査定官は国から派遣された方。

常に災害の査定を行っている、いわば災害査定のスペシャリスト。

日本全国津々浦々で発生する災害に対して、
現場に出かけ、もっとも数多くの災害を自らの目で見ている方々が、災害査定官。

現場に到着され、書類や現場を一見するだけで、
鋭い質疑が出るわ出るわ。

災害査定で何を査定するのかというと、復旧工事に要する国庫補助金額。
災害というのは天災であり、天災の条件を始め、種々の条件を満たすことで、
災害と認定されて国庫補助金を受けることができます。

しかしながら、国庫補助金とて税金です。

行政のお金を支出するには数多の手続きとシビアな評価が待ち受けています。

厳しさを体感しました。
その厳しさを表すかのように、県からは10人ほど参加されました。
村からは当初は私ひとりのつもりでしたが、上司も一緒に立会を。

災害によって困るのは地元住民や利用者。

それを復旧するということの「事務上」の大変さを痛感。
なんにせよ、時間との勝負。

指摘された事項を反映させた設計書や図面を、
翌朝までに作り直して用意完了せねばなりません。
ちなみに、査定を受けているのは夕方です。

これが大災害だったらと、想像するだけでも背筋が凍ります。

喉元過ぎれば熱さを忘れると言いますが、
喉元を過ぎてからが本番の我らの業界。

分刻みのスケジュールであっという間でしたが、
非常に濃密な時間でした。

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