昨夜21時頃、仕事を終えて帰宅。
明日からが我らの課は復旧の本番を迎えるため、しっかりと身体を休めて…。
そう思っていたら、スマホがけたたましいアラーム音と共に、
土砂災害警戒情報発令。
エリアメールが一斉配信されました。
滅多に無いこと。
マップを見てみると、広範囲に発令されている。
そして、村内一斉の同報無線放送により、避難勧告、避難所の案内。
防災担当課にて避難所運営をして下さると。
朝までコース、お疲れ様です…。
雨音の激しさもあって、あまり眠りにつけぬ夜を過ごし。
朝、出勤。
まずは村管理道路と河川を優先して、村内全域を見回りに出かけます。
我らの課だけで村内全域の道路を巡るには、到底人手が足りず。
隣の課からも2名、応援を頂きました。
ただ巡るだけではなく、我々で対処可能な倒木や排水閉塞であれば、都度対応しながら進んでいきます。
私は、後輩君と2人で上黒川区、坂宇場区内を回ります。
途中、何本か、倒木の処理を実施。
このために、自宅からマイチェーンソーを持って来ました。
職場には1機しかありません。
手鋸に比べたら、段違いの速度!!
午前中で回りきれなかったため、午後からも回りますが…。
デスクにいないため、都度入ってくる国県村道、林道、農道の道路状況を把握できず。
お昼休みを使って情報収集しながら、問い合わせの電話に回答していきます。
関係機関も、昼休み返上で対応して下さり、助かりました。
道路担当課だけでは仕事が回らないので、
防災担当課にも、大いにお世話になりました。
県から入る通行止や解除の連絡を受けて、村内一斉放送を流すべく原稿を作らなくてはならないのですが、それも防災担当課が作って下さり、大助かり。
お陰様で、午後からも巡回及び作業のため、現場に出かける事ができました。
我らの課には、留守番に課長さんが職場に残っているだけです。
きっと、想像するに、かなり大変だったかと…。
道路啓開作業というのは、なんと気持ちいいものか。
作業服は泥だらけになりましたが。
なんか、それも、勲章みたいな気分になってくるのです。
夕刻、16時を回ってしまいましたが、巡回を終えて職場帰還。
ここからがまた、大変。
撮影してきた写真、データ等をまとめねばなりません。
箇所数にして、50箇所を超えています。
気が遠くなりますが、明日朝までに仕上げて上に上げねば、明日から次のステップに進めることができません。
猛烈に、集中しました。
おかげさまで、本日、歯医者の予約をしていたことをすっかり忘れていました。
スケジュール管理ソフトから歯医者予約10分前通知が来て、慌てて歯医者さんに申し訳ないキャンセルの電話を。
21時頃、無事に全村被災一覧表の作成が終わり、それぞれに役割分担も仮決め完了。
ここで一番頭を悩ませるのが、限られたリソース(ヒト、金、時間)を最大限活用するための、最適な優先順位付けです。
最初に手を付けるべきはどこか、どこは後に回しても大丈夫なのか。
被災箇所について、影響する範囲、今後雨が降った場合のリスク、規模の大きさ、応急処置で済ませられるか…。
判断材料がたくさんあります。
決断や指示を誤ると、もっとこうすればよかったのに…という話に繋がっていってしまいます。
ノンビリ議論しながら決めるわけにもいかないので、ここは独断と偏見で仮決めして(案)を作り、判断を仰ぎます。
上や周囲へ判断を仰いだときに、自分の判断とのズレがどれほどのものかを後で振り返り、自分の判断精度を向上させていきます。
被災箇所の中には既に、連絡を取って解決に向けて動かしている案件もあるため、情報をとにかく集約しないと。
まとめる情報は、道路に限りません。
民家被害に関すること、集落被害、公共施設、全てを一元化させます。
もう既に聞いているんだけどとか、そんな話聞いていないというセリフは、緊急時に良く耳にするフレーズです。
原因は、情報が錯綜して、情報の「胴元」が不在であること。
このフレーズをできるだけ少なくさせるために。
ま、とにかく、くたばった1日だったってことです。
関係者の皆様。大変、大変、大変、お疲れ様でした。
明日からもまた、がんばりましょう。